Saturday 2 April 2011

伝統のお稽古ごとで不安解消

横浜にいる私(坂元)の母は茶道歴45年。週何回か自宅で茶道を教えています。今回の震災後何日間かは不安が大きく、放心状態でテレビを見てぼーっとしていることが多かったとのこと。それでもしばらくたって思いきってお茶のお稽古を再開したところ、最初は不安で怖いと地震や津波や放射能の話ばかりしていた生徒さんたちも、お稽古に集中するうちに笑顔が戻り元気になっていったそうです。そして母もお稽古の最後にはすっきりとした気持ちになり「我に返った感じがした」とのこと。一方、剣道歴38年の弟も剣道の稽古を再開したところ、「これほど剣道をやっていてよかったと思ったことはなかった」と伝えてきました。そういえば、私も以前、悩みで頭が一杯のときに、当時習っていた少林寺拳法の稽古で気合いを入れて集中しているうちに、頭が空っぽになって本当にすがすがしい気持ちになったことを思い出しました。

不安なニュースや実際の心配事があるときには、このように無心になれることに集中することが、自分の中に中心を取り戻す大きな助けとなります。書道、華道、柔道、合気道、茶道、弓道、写経、太極拳。。もしもすでに習い事をされていたり、昔やったことがあるという方は、この時期にこそぜひ実行してみてください。また、何も習ったことがなければ、型や体の動きに気を集中させたり、相手と気を合わせるような手続きを含むもの、ダンスや楽器の演奏など、何でもよいので気持ちが惹かれるものを試してみることをおすすめします。(坂)

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