これからの日本と「しなやかさ」

ご存知のように震災直後の日本人の感情を抑制した反応と規律正しい行動は世界中の絶賛を浴びました。これは初期の危機を乗り切るのにはある意味では理想的なあり方だったと思いますし、世界に誇ってよい特性だと思います。一方、ここにきてよく思うのは、「これから日本が復興していくには、そのようなあり方と併せて、遠慮なく前に出て行くようなパワー（ある種西洋的なあり方？）を両方使って行くことにかかっているのでは」ということです。そうでないと、身体に危害が及ぶ状況だったり自然環境が破壊され続けても泣き寝入りをすることになったり、必要な物資や声が必要なところに届かないことになってしまう。。。

私が気に入っている英語の表現にstreet smartという言葉があります。「都会で身を守るのに
必要な抜け目のなさ」といった意味です。このstreet smartなたくましさと日本の精神性が合わさったら、本当の意味での「しなやかさ（resilience)」となり、天下無敵という気がしているのです。実際、私の周りで色々な人が、今まで内に秘めていたパワーをどんどん表に出し始めているのを見てとても頼もしく思っています。

震災後の大きな緊張の後、事態が慢性化／長期化し、体の奥から疲れが出てくるころと思います。パワーという話をしましたが、ちゃんと休むべき時は休むというのも力につながります。みなさま、免疫力の維持を第一に、くれぐれもお体を大切にお過ごしください。（坂）