Wednesday 23 March 2011

第一回シェアリング・サークル@ロンドンより

昨晩、呼びかけに応じてくださった在ロンドンの日本人の方と、お茶とおかきを囲んで小さなシェアリングの会を行いました。その中でよく出て来た声のひとつは、「外国にいることで、日本からも、平和な日常を生きる周囲のイギリス人からも孤立しているようで、立ち位置が微妙。二つの現実を生きているよう」ということでした。また、「遠くにいて被災もしていないのに、募金くらいしかできない。偽善っぽくないかな、とちょっとためらいながら募金したり、遊んではいけないのでは、と思う自分がいる」とも。



話し合っているうちに、日本人特有の気遣いや繊細さからくる思いが、かえって災害援助の行動を起こしたり、自分をケアするために休んだりすることをさまたげていることがわかりました。その対極として浮上したのが、困った人を堂々と助けたり、さらっと行動にうつすイギリス人のあり方。日本人の気遣いは良い部分もあるけれども、本当に被災地に必要な行動をどんどん取ったり、長期的に日本の復興に役立つために自分の心身のケアをきちんするためには、イギリス人の良いところをちょっと取り入れてもよいのかもしれないですね。そして、日本の中でも、今回集まったロンドンにいる私たちの中でも、被災地の中でさえもだれひとりとして、震災からの心情的な距離は同じではない、ということも確認されました。同じではない、同じでなければ、という思いに苦しくなることなく、立ち位置が違う中で、 それぞれが自分にできることを精一杯やるしかない!

最後はファシリテーターからストレス時のセルフケアとしてどこでも誰でもできるタッピングやマッサージの紹介がありました。とても簡単で、しかもすぐに効果がある方法で、皆さんお帰りの時には顔つきも晴れ晴れとしていらっしゃるようでした。
次回からテーマを決めて、同じような集まりを継続していく予定です。どうぞよろしくお願いします! (坂)

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